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Q 選挙に行かない人
20歳になったら与えられる選挙権。昔は90%以上あった投票率も最近では、50%台になったりしてニュースになっていますよね?自分の大切な一票を使わないなんてモッタイナイ!って思います。皆さんはどう思いますか?(一郎さん)
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真面目な話題です。まずは皆さんのご意見を。
YES 70.4% NO 29.6%
意外とNOが多いという気もしますが、「投票したいと思える人がいない」というのがNOの主な理由なようです。どうせ投票しても意味がないんだから、投票しなくたって別にもったいないこともないということになるのでしょう。
とりあえず、ご存知の方も多いかもしれませんが、この動画を見てみてください。
これは2010年の成人式に新成人に配られたDVDの一部です。
「さすがにこれはひどい」と話題になりました。「いやさすがにこれくらいのことはわかるだろ」「無駄なことに税金使ってんじゃねぇ」という意見も多く出ました。
でも、私はこの動画がすごく好きで何度も観てしまいます。本当に下らなくて面白い。これを見て「選挙に行かなきゃ」と思う人はいないと思いますが、なんと言うかこの突き抜けたセンスが素晴らしいと思います。
さて、「投票したい人がいない」という話です。
実は、私は選挙権を手にしてから一度も棄権したことがありません。でも、投票する直前まで「入れたい人がいないなぁ」と思うことがけっこう頻繁にあります。それでも頑なに投票を続けるのは、「投票することでそれが変わるかもしれない」からです。「入れたい人がいないから投票しない」というのは、結局その「入れたくない人」の思う壺です。投票しなければ「入れたくない」と思っている人が当選するわけで、そうするとその人か同じような人が次の選挙にも立候補してやはり当選してしまう可能性が高いわけです。入れたい人がいなくてもなるべく「入れたくない」度合いが低い人に投票すれば、たとえその人が当選しなかったとしてもその人を支持したことになります。落ちたとしてもその人は勇気付けられるでしょうし、当選した人もその差が小さくなれば次の選挙で危機感を感じて何かを変えようとするかもしれません。
「あなたの一票が政治を変える」なんていう大きなことを政府はいいます。それは嘘です。一票で政治は変わりません。でもあなたの一票はあなたが参加した選挙に参加した人々にわずかながら影響を与えます。それが一票の意味なんだと私は思いながら投票するのです。「投票したい人がいない」のは私たちがこれまで作り上げて来た日本の政治というものがそんな政治家しか生み出せないからなのです。もっと投票したい人が出てくるように、(自分の意見が直接政治に反映されるという意味では)無駄になるとわかっていても私は投票を続けます。
前回の国政選挙、2009年の衆議院選挙の投票率は69.28%でした。その前は67.51%、その前は59.86%ということなので、少し持ち直してきている感じです。それでも30%の人は投票に行っていません。そして、年代別に見ると20代では49.45%と50%を切っています。半分以上が投票していないというのはやはりモッタイナイ!という気がしますね。
ところで、先ほどの「明るい選挙」の動画の話ですが、これを見て「ひどい」と思うのが普通だと思いますが、このようなDVDが成人式で配られたのは、今行ったように20代の投票率が50%に満たないという事実があるからです。特に1990年代というのはひどくて、3度の衆議院選挙の投票率がいずれも30%台で推移しました。
その投票率だと、「選挙ってもんがどんなもんかわかってないんじゃないか?」と思われても仕方がないと思いませんか?要するに、「選挙に行かないのはこの動画に登場するウサギかブタのレベルでしか政治や社会を理解していないから何じゃないか」と思われてしまうということです。
今年の成人式でも、この「明るい選挙」のDVDの第2弾が配布されました。これがまたアニメーションも音楽も「無駄に」質が上がってくだらないことこの上ないんです。本当に面白い。
そして、取り上げられるトピックも昨年から少しレベルアップというか、複雑な問題になって、さらに考えさせられます。
「アホらしい」と思うかもしれませんが、ぜひ見てみて下さい!
MOTTAINAIからはじめること
→ 投票に行く!
→ 深刻なことも明るく考える。
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