MOTTAINAIフリーマーケット 回収ステーションへ、本やCD,DVDを持ってきてくださったみなさま、ありがとうございます。国際協力NGO JEN東京本部広報の濱坂です。
皆さまが回収ステーションへ持ち寄ってくださった本やCDの買い取り額が、ミャンマーでは、サイクロンに強い学校の校舎建設と防災教育へと役立っています。
なぜJENが、ミャンマーの人たちを支援しているかご存知ですか?
2008年5月、ミャンマーのデルタ地帯を、大型サイクロン「ナルギス」が直撃しました。
当初の発表では死者・行方不明者13万人、負傷者2万人、被災者250万人といわれていました。JENは、すぐに被災地に入りました。そこで見た光景は、まるで津波のあとのよう。もともと高い建物のない農村でしたが、サイクロンの後は、家がすべて押し流され、何もない平野だったのです。
家族や隣人を一瞬のうちに失った人々は、「どうして生き残ったのだろう」と、言いました。JENは、村人へのヒアリングを続けました。
「亡くなった人の分まで生きたい」
悲しみに暮れる人々の心の声を、後押ししたい。
JENはまず、もっともニーズの高かった、家を再建するための材料を配布することにしました。
かつての隣人同士が、助け合って家を建てます。
一見、仮設住宅のようにみえますが、実は、これは「竹」と「なっぱヤシ」を利用して壁や屋根に使う、この地方にもともとある家のかたちです。家さえできれば、自由自在に増築できるといいます。
JENはまず、ワンルーム分の資材を3000世帯分準備しました。
みるみるうちに、村が生き返ります。
家が完成し、人々がほっと一息ついたころ、次は、再びサイクロンが来た時のための、取り組みを始めました。防災教育です。
村人と出会って1年、竹をなめしたり、編みこんだり、手先の器用さに驚く日々でした。
さらに、見てください。この地図はなんと手書きです!
大人たちへの防災教育と並行して、学校の校舎を建てます。
どうして、そんな高価なものを作るの?
JENが作っている学校の校舎は、耐震ならぬ、耐サイクロン構造です。
地中深く鉄筋を埋め、1階部分は壁がありません、吹き抜けです。
2階に教室を屋上もあります。
そうです、次のサイクロンの際、人々の避難場所となるのです。
工事を着工したときに、思わぬ困難に見舞われました。
それは、資材を運ぶための道路がない・・・・・。
こんなエピソードがあります。
「困り果てたエンジニアが、ついぽろっと、『ここには資材を運ぶ道がないので、このままだと建設会社に道路建設費も含めて建設費を多く請求されてしまう』とつぶやきました。それからちょうど一週間後に村を訪問してみると、なんと「道」ができているではありませんか!
まだ完成はしていませんが、村人たちが自主的につくってくれたようです。
村人たちの自主性を引き出すことに苦労することも多い我々にとっては嬉しい瞬間でした」
この耐サイクロン構造の校舎の出来上がりは、2010年6月末~7月です。
まだまだ始まったばかりの工事です。
皆様も回収ステーションのBOOK MAGICに参加してください。
そして、ミャンマーの子どもたちの学びの場兼(!)人々の避難所の完成を応援してください!
(写真提供:認定NPO法人ジェン)
*****************************
★JENミャンマーの活動について、もっと知りたい?
くわしくは、こちらへ
★JENって、どんな活動をしているの?
くわしくは、こちらへ
★MOTTAINAIフリーマーケットで本を寄付する?
★ハイチ地震の被災者へ、緊急支援を実施します。
くわしくは、こちらへ