「ブラインド・サッカーを見る、やってみる」

キャンペーン事務局の山口です。

先月のある日曜日、新宿の大久保公園で開かれたブラインドサッカー・全盲クラスの試合を見てきました。

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全盲クラスはアイマスクを付けて行い、パラリンピックの種目にもなっています。
フィールドプレーヤー4人はアイマスクを着用しますが、キーパーは目が見える人が務めます。ボールの中には鈴が入っており、選手は「シャカシャカ」と鳴る鈴の音でボールの位置を把握します。ゴール裏には、コーラーと呼ばれるガイド役がいて、ゴールの位置や体の向きをアドバイスしてくれます。

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(世界選手権から)

危険を防ぐため、守備側は「ボイ!(スペイン語で“行く”の意味)」いう声を出して、ボールを持っている選手に自分の位置を知らせます。声を出さないで、ボールを奪いに行くと、ファウルになります。
ブラインドサッカーを見たのは今回が2回目。昨年の11月、ブラジルなど12カ国が参加して国立代々木競技場フットサルコートで開かれた世界選手権を見たのが最初でした。

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驚いたのは、そのスピードと激しいぶつかり合いです。サイドラインにはフェンスがあるのですが、「ドスンドスン」という鈍い音がこだまします。「ぶつかり合うといっても、見えないからぶつかってしまうのではなく、相手に触れることによって、相手の位置や体格、体の向きまで確認している」(日本ブラインドサッカー協会のチラシから)のだそうです。
視覚に恵まれなくても、聴覚や触覚を研ぎ澄まし、身体のバランス感覚を高めているのでしょう。危険な転倒シーンはめったにありません。
何よりも躍動感あふれるドリブルからは、彼らが心の底からサッカーができることを喜んでいる様子が伝わってきます。

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試合に入るとスタッフが、腰をかがめながら「プレー中はお静かに」のプラカードをかかげて観客席を回ります。音が頼りですから、当然ですね。その代わりナイスシュートや選手交代の際には、暖かい拍手が送られます。

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会場では、障害がある方への介助ボランティアスタッフも活躍します。目が見えるキーパーやコーラーの存在もあり、ブラインドサッカーが障害のあるなし、国籍も関係なく一緒に楽しむダイバーシティ(多様性)と共生社会を象徴するスポーツだな、と感じました。

大久保公園で見た関東リーグのエキシビション試合では、男性に混じって目の見える女性も出場していました。その場にいたスタッフに話しをうかがうと、「関東リーグクラスになると、全盲の選手だけでは、チームの人数が足りないこともあり、このようなケースもある」とのこと。逆にアイマスクを付けて、全盲の選手の気持ちになってプレーするのもいい体験かもしれませんね。

もっとも、「言うは易く行うは難し」。会場では体験会も開かれ、かくいう私もアイマスクを付けてボールに触れてみたのですが、ドリブルもままならなず、四苦八苦。ボールがどこにあるのか、相手と衝突しないか、不安で情けない気分になりました。

そして選手たちを見ながら、感じたことがもう一つあります。便利な機器に囲まれて生きている中で十分に生かされていないかもしれない能力、聴覚・触覚…。もしあるならばそれを生かさないのは「MOTTAINAI」。そんな思いが湧いてきました。
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   by mottainai-team | 2015-02-02 15:56 | MOTTAINAI Lab スタッフpr | Comments(0)
  
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