美味しい物が多い秋は一緒に美味しいワインがすすんでしまうわけですが、家でワインを飲む方はコルクがけっこうたまってしまうのではないでしょうか?
結局は燃えるゴミとして捨ててしまいますが、まだ何かに使えそうでもったいなくないですか…?
というのが今日の話題です。
コレってMOTTAINAI?
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Q ワインのコルクってMOTTAINAI?
ワインのコルクってとっても可愛いので、勿体無くて捨てられずに取ってあるんですが、ほかに何に使えばいいのかわからないまま。勿体無いから捨てられないモノって意外とありませんか?(maikoさん)
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皆さんのアンケートの結果は
YES 71.8%
NO 28.2%
と、モッタイナイと思っている方のほうが多いという結果です。
内容を見てみますと、「写真などのような『思い出の一品』ですから、M0TTAINAIとは思えません」という方(vinaさん)もいれば、工夫していろいろなものに再利用している方もいます。例えば「バークチップの代用品として、植木鉢の上に置く」「磁石を付けて活用」「半分に切ってフォトスタンド」などです。レストランでカトラリー置きに使っているところもありますし、色々使い道がありそうです。
コルクというのが木からできていることはご存知かと思いますが、実はコルクはもととなるコルク樫を切り倒してコルク材にしているわけではないのです。
一般に使われているコルクというのはコルク樫の樹皮の部分をはがしたものですが、コルク樫は樹皮をはがしても枯れることはなく、剥がした部分はすこしずつ再生していき、再び採取することができるようになります。つまり、コルクというのはそもそもエコな材料なのです。
とはいえ、使い捨てにしてしまうのはやはりモッタイナイので、ワイン消費量の多い欧米などではコルクのリサイクルが進んでいます。
例えばイタリアのエミリア・ロマーナ州では、ワインバーやレストランホテルからコルク栓を改修し、住居用断熱材の材料とする「Tappoachi」というプロジェクトがあります。
コルク生産量世界一のポルトガルの製造会社Amorim社はアメリカの関連会社との共同出資で「ReCORK」というプロジェクトを行っています。
これはリサイクルされたコルクでサンダルを生産するというもので、サンダルブランドの「SOLE」と提携し、現在、原料のコルクをリサイクルされたものに転換中とのことです。SOLEのサンダルは日本でもけっこう見かけます。あなたの履いてるサンダルも、実は誰かが楽しんだワインのコルクから作られているかもしれませんよ!
ちなみに、ReCORKではこれまでに集めたコルクの数をサイトに表示しており、9月26日現在では、約1800万個のコルクを集めたということです。またReCORKはコルク樫の植樹活動も行っており、こちらはこれまで約7000本を植えたそうです。コルク樫は他の植物が育ちにくい土地でも育つ植物なので、そのような土地に植樹することで緑化・地球温暖化対策にもなるのです。
世界のコルクのリサイクル事情はわかりましたが、日本にはそういうコルクのリサイクルを行っている会社はないようですし、どうしたらいいのでしょうか?
日本でコルクをリサイクルして行われている素敵なサービスの一つが「シャン判」です。
これは以前「WAKUWAKU未来ニュース」でも紹介したんですが、シャンパンのコルクをリユースしてスタンプにしたもの。スタンプ部分は自由にデザインできます。コルクの部分も自分の思い出の物が使えるとvinaさんが言うような「思い出の一品」を道具として残すことができていいと思うのですが…
アイデアを借用して自分でスタンプを作ってみるのもいいかもしれません。
それよりも、日本でもワインショップなどでコルクを回収して、リサイクルしてくれるといいですが…と探していたら、RE機構というリサイクルと障害者の雇用拡大を行っているNPOがコルクの回収を行っているそうです。回収されたコルクは障がいのある方々の手作業によってゴム印に加工され、社会科教材などとして販売され、オリジナルスタンプも作れるそうです。
他にもコルクを回収して雑貨などに加工しているところもあるようですが、やはり雑貨にするというのでは絶対数が少ないのでやはり限界がありますよね。それよりは断熱材やサンダルのように材料として大量に使うことができるシステムが是非できてほしいですね…
それはではどうするか…
とりあえずそれまではとっておきましょうか…
でも「邪魔」ですよね…
それならいっそ… コルクのリサイクルをする会社を起業してみてはいかがでしょう!
海外にモデルがあるんだから、日本でもできるんじゃないかと思いませんか? 誰かがやらなければ結局もったいないはもったいないのまま。「もったいない、もったいない」嘆いているくらいなら、自分でそれを解決してしまいましょう。大胆ではありますがそれもひとつの方法かもしれませんよ!
そのためにはまずはワインを沢山飲まないと…♪
◎MOTTAINAIからはじめること
→ やっぱりリサイクル
→ いい方法がないなら自分で作ってしまう!