国際協力NGO、JENのスーダンで、現地代表をしている山中嶋美智(やまなかじま・みち)です。みなさまの温かいお気持ちに感謝しています!
昨年12月にスーダンでの活動をご紹介してから、はや半年が経ちました。
今日は、JENが支援を行っている南スーダンの中央エクアトリア州、モロボ郡の小学校での衛生教育のひとコマをご紹介します。
モロボの街から田舎道(つまり“道なき道”です!)を小一時間ほど車で走ったところにこの学校はあります。
トウクルと言われる草ぶきの屋根と土の壁で覆われた、素朴な風合いの小さな学校ですが、生徒みんなでお掃除をしているので、学校の敷地内はとてもきれいです。ほうきを使って教室内を掃除する子どもたちの姿には、自分が日本で小学生だったころを思い出します。
↓ほうきを使って学校の敷地をお掃除。みんなで学校をきれいにします。
さて、掃除が一段落したところで、子どもたちが楽しみにしている人形劇がはじまります。ここからがJENの衛生教育です。
↓ジェンのスタッフが何かを運びこんでいます。子どもたちも興味津津!
↓さぁ、何ができるのかな・・・?
↓人形劇のステージのできあがり!
↓みんな、集まって~!小さい子が前よ。
JENが小学校で行う衛生教育では、“参加しながら学ぶ”工夫を随所にほどこします。人形劇のほかにも、たとえば、「♪食べる前には手を洗いましょう♪」というメッセージを歌のメロディーにのせてみたり、子どもたち自身が主役になる劇を行うこともあります。
↓♪人形劇がはじまりま~す♪
演劇鑑賞をすると、劇を通して、私たちの日ごろの行動を客観的に考察することができます。たとえば、こんなシーンがあります。主人公の少年が、食べる前に手を洗わなかったので、お腹をこわしてしまう、というものです。
↓人形のロコロニョくん、マンゴを食べたらお腹が痛くなってしまいました。
学びが満載のストーリー仕立てになったこの劇を見たあとに、スタッフが観客の子どもたちに、「どうしてお腹が痛くなったのかな?」と尋ねます。そして、主人公の少年に教えてあげようと、うながします。
↓誰か、どうしてロコロニョくんはお腹が痛くなったか教えてあげて~?
すると、子どもたちは、すでに衛生知識を学んでいるので、正しいアドバイスができるのです。アドバイスをする子どもたちの表情は、笑顔で自信に満ちています。
↓ロコロニョくんは、食べる前に手を洗わなかったから、ばいきんが入ってお腹が痛くなったんだよ。
次に、劇の中で「♪食べる前に手を洗いましょう♪」という歌が繰り返し歌われます。やがて、子どもたちも覚えて歌い始めます。さらに、覚えた歌を家に帰り、家族に聞いてもらうことで、衛生教育の効果が学校だけではなく、家族を通して地域コミュニティにも広がっていきます。
↓♪みんな、手の洗い方を復習しましょう。食べる前には石鹸をつかってきれいに手を洗いましょうね~♪
こうして、生きる上でとても大切な知識を楽しみながら自然に身につけ、日々の生活で実践できるように、たくさんの仕掛けをこの衛生教育にこめています。
===
★JENのスーダンでの活動をもっと知りたい・・?くわしくはこちらへ
●JENスーダンの活動概要
●スーダンからの支援速報
★JENって、どんな国際協力してるの・・?くわしくはこちらへ
★わたしでも、JENの活動に参加できますか・・?くわしくはこちらへ
★1月にハイチを襲った地震被災者へ、緊急支援を行っています。
JENでは ハイチ地震の緊急支援募金を受け付けています
より迅速な支援を届けるために、皆さまのご支援が必要です。
ご協力よろしくお願いいたします。くわしくはこちらへ
===